八丈島沖の海底、未知の微生物発見か?(千葉大研究)

0_e0

千葉大真菌医学研究センターの山口正視准教授率いる研究チームがこれまでに確認されていない細胞構造の微生物を伊豆諸島沖の海底で発見したと、電子版の科学誌で発表した。 生物は細胞に核がない細菌などの「原核生物」と、それが進化したとされ核を持つ動植物などの「真核生物」に分けられるが、今回見つけた微生物の細胞はその中間的な構造で、進化途上の形態の可能性があるという。山口准教授は「准核生物」と命名。真核生物の起源の解明などへ詳細な研究を進めたいとしている。

ソース:Prokaryote or eukaryote? A unique microorganism from the deep sea 八丈島沖海底で未知の微生物発見か 千葉大・山口准教授(中山町出身)らチーム|山形新聞
研究チームは2010年5月、八丈島の南約100キロ、深さ約1・2キロの海底から海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)の調査船で体長1~2センチのウロコムシを採取。その脚を電子顕微鏡で調べ、付着していた長さ0・01ミリの単細胞微生物を発見した。その細胞は、真核生物が持つ二重膜構造の核はないものの、1枚の膜で囲まれた核のような「核様体」があり、外部から取り込んだ「共生体」も見られるという。 2_e0 原核生物から真核生物への進化の過程は解明されていないが、真核生物のミトコンドリアなど細胞内の小器官は、原核生物が取り込んだ細菌などの共生体に由来する―との説が有力。山口准教授は「真核生物の小器官は共生体に由来するという説を、准核生物の細胞構造は裏付ける。サイズも原核生物より大きく、真核生物との間にあり、進化過程の姿と考えられる」と説明。一方、見つけたのはまだ1個体で「今後さらに多くの個体を採取してDNAや構成分子などを詳細に調べ、進化過程での位置付けを明らかにしたい」と話す。 3_e0 生物の系統分類学が専門の岩滝光儀山形大理学部准教授は「原核生物と真核生物は形態的、遺伝的に大きく異なる。今回見つかったのがどのような生物なのかは、複数の個体に1枚膜の核様体が安定的に存在することを確認し、DNAの塩基配列を決定することなどが必要」としている。   ではまた今度(`・ω・´)ゞ